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南海トラフ地震に備える!命を守るための必須対策と準備方法

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南海トラフ地震は、近い将来発生する可能性が高いとされ、私たちの生活に深刻な影響を及ぼす恐れがあります。被害を最小限に抑えるためには、事前の備えが何より重要です。この記事では、南海トラフ地震の概要と、命を守るために実践できる具体的な対策についてわかりやすくご紹介します。

南海トラフ地震に備える!命を守るための必須対策と準備方法

南海トラフ地震とは?

南海トラフ地震は、日本の南海トラフ沿いで発生が予測されている大規模地震です。マグニチュード8から9クラスの規模となる可能性が高く、広範囲に甚大な被害をもたらすとされています。特に、津波や地盤の液状化による被害が懸念されています。日本政府は、今後30年以内に70%から80%の確率で発生する可能性があると予測しており、沿岸部を中心に広域での被災リスクが高い状況です。

命を守るための地震対策

日本に甚大な被害をもたらす大地震が高い確率で発生することが示唆されている今、各家庭においても命を守るための地震対策が急務とされています。

必要な対策は数多くありますが、今回は以下の3つに絞ってお伝えします。

・非常用持ち出し袋の準備
・建物の耐震対策
・家具の固定

・非常用持ち出し袋の準備
南海トラフ地震が発生した際、迅速に避難するために非常用持ち出し袋を準備しておくことが重要です。家族全員が3日間生き延びられる物資を揃え、袋はすぐに持ち出せる場所に保管しましょう。

具体的には、以下のような物を用意しておくことをおすすめします。

飲料水(1人1日3リットルを目安)
保存食(缶詰や乾パン)
常備薬や応急処置用の医薬品
懐中電灯
予備バッテリーやモバイルバッテリー
携帯電話充電器
手回しラジオ
重要書類のコピー(保険証、身分証明書)

総務省消防庁のホームページでは、非常用持ち出し品チェックシートを公開しているのでぜひご活用ください。
総務省消防庁『非常用持出品チェックシート』
https://www.fdma.go.jp/relocation/bousai_manual/too/pdf/mocidashi.pdf

・建物の耐震対策
建物の耐震対策として、まずは自宅の耐震性をセルフチェックしてみましょう。国土交通省住宅局監修の「誰でもできる我が家の耐震診断」では、10項目の質問に答えるだけで、住宅の耐震性を簡単に確認できます。
このセルフチェックで不安を感じた場合や、目に見える老朽化がある場合には、専門家による本格的な耐震診断を依頼することが大切です。早めの確認と対策が、地震から命を守る第一歩となります。

一般社団法人日本建築防災協会『誰でもできるわが家の耐震診断』
https://www.kenchiku-bosai.or.jp/taishin_portal/daredemo_sp/

・家具を固定する
地震による家具の転倒は、怪我や命の危険に繋がります。特に、背の高い家具や重い家具は、L字型金具や専用の耐震マット、天井と家具の間に差し込む伸縮棒などでしっかりと固定しましょう。また、食器棚やキャビネットに保管しているガラス製品は、飛び出して破損する可能性があるため、扉にロックをかけたり、ガラス飛散防止フィルムを貼ったりすると効果的です。重い物は床に近い場所に収納するなど、普段からの工夫も安全対策の一環です。

地震対策を見直して安心できる生活環境を整えよう

地震の発生は避けられませんが、事前の備え次第で被害を大きく減らすことができます。南海トラフ地震のリスクを理解し、非常用持ち出し袋の準備や建物の耐震対策、家具固定など今すぐにできることから始めましょう。命を守るための対策を怠らず、家族や大切な人の安全を確保するために、日常生活の中で意識して行動することが大切です。