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ストーリーで学ぶ身近な相続対策 Ⅰ

コラムキーワード:

  • 相続
ストーリーで学ぶ身近な相続対策 Ⅰ

相続する権利・義務は誰にある?

民法(相続法)で明確に規定されている
「家族だから当たり前」「慣習上そうなっている
相続の定義

相続とは、人の死亡によって、その者(被相続人)に
属した財産上の地位を法律上の規定または死亡者の
最終意思(遺言)の効果として、特定の者に承継させる
ことをいう。

【被相続人】とは?
相続される人のこと。
財産を残して亡くなった人のこと
【相続人】とは?
被相続人の財産を承継(相続)する人のこと。
相続の権利は誰にある?
常に相続人 配偶者
第1順位 子ども
第2順位 親
第3順位 兄弟姉妹
内縁の妻(夫)に相続権はあるのか?
内縁関係とは?
「事実婚」とも言われる。
婚姻の意思を持ちながら婚姻届を出さずに夫婦の
実態を有する共同生活をすること。
内縁の妻(夫)は
法定相続人ではない
離婚後に気を付けること
遺言書に元配偶者への相続・遺贈が記載されたままになっている場合
元配偶者は遺言書通り遺産を受け取る権利がある。
他の相続人の遺留分に注意。
元配偶者が相続税を払う場合、2割加算となる。
生命保険の死亡保険金の受取人が元配偶者となっている場合
元配偶者に受け取る権利がある。
代襲相続について
本来相続人となる被相続人の子又は
兄弟姉妹がすでに死亡していた場合等
に、その者の子が代わって相続すること

財産を受け取れなくなるケースとは?

相続権を失う場合
欠格(=法律上当然に相続人としての資格を失う)
被相続人や他の相続人に対して殺害などの危害を加えた場合。
(殺人罪、殺人未遂罪、その予備罪で有罪判決が確定した場合)
遺言書を自身の有利な内容・状態にする行為があった場合。
(詐欺・脅迫で遺言書を作成、変更、その妨害、偽造、変造、破棄)
廃除(=被相続人の家庭裁判所への申し立て)
被相続人に対する虐待、重大な侮辱、著しい非行。
 遺言でも可能。その場合、遺言執行者が家庭裁判所へ申し立て。
 遺留分を有する推定相続人(兄弟姉妹を除く)に限られる。
 個々の行為ごとに裁判所が判断することになる
欠格者や廃除者の子らは、欠格・廃除の非行とは関係ないため、い
ずれも代襲相続は認められる。

相続財産 2つの放棄方法

・遺産分割協議で自分のもらう分をゼロにする
 遺産分割協議で相続人全員の同意が必要。
 後から出てきた財産に対しては、改めて遺産分割協議となる。
・相続放棄
 相続があったことを知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所へ申述。
 各相続人が単独で放棄できる。
 後から出てきた財産に対しても権利・義務はなくなる。
 相続放棄した場合、代襲相続は認められない。