新規分譲地で一戸建てを購入するメリットとデメリット
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新規分譲地のメリットとデメリットについて、不動産のプロの視点から解説致します。
はじめに
一戸建てを購入する際、自分で土地を探しから始める場合と、区画で区切られた分譲地を利用する場合、大きく分けて2通りあります。
それぞれにメリットとデメリットがありますが。今回は新規分譲地のメリットとデメリットについてご紹介していきます。
新規分譲地のメリット
新規分譲地とは、土地の開発業者によって大規模な土地の買い上げから造成、区画整理をして、分割販売されている土地のことです。
建物付き分譲地という場合もあり、いわゆる建売住宅がそれに該当します。
最近の建物つき分譲地の場合、開発業者によって街並みがデザインされていることが多く、コンセプトつきで売り出されている広告チラシを目にしたことがあるかと思います。
統一された建物と、アスファルトではなくレンガが敷き詰められた道路、風になびく街路樹、花壇の草花など、快適な暮らしを想像させる風景が目にとまり、魅力を感じられる方も少なくないでしょう。
このように、新規分譲地の新しさ・明るさやデザイン性は大きなメリットです。
他のメリットとしては、上下水道、電気、ガスなどのインフラが整備されている点です。良い土地が見つかっても電気や水道がひかれておらず、引き込むための費用が掛かる場所もありますし、下水がないためトイレが汲み取り式になってしまう土地もありますが、分譲地ならその心配はありません。
また分譲地であれば、そこに入居する人たちは大体同じ世代なのでなじみやすく、仲良くなりやすい点もメリットです。
大規模な分譲地であれば、お店なども近くにできるので生活がより便利になります。学校が近くにあればなおさら良いですね。
新規分譲地のデメリット
一方デメリットはというと、分譲地が「建築条件付き土地」だった場合、土地の売主が指定したハウスメーカーと戸建て建築の請負契約を締結することになるので、選択肢が狭くなります。
またこの契約には期間が設けられていて、土地の契約後から3か月以内に結ぶ必要があります(例外あり)。
3か月の間にどんな家を建てようかといったプランを考えなくてはならないので、十分な時間を吟味に使えるわけではありません。
また分譲地は区画がキッチリ分かれているため、隣家との距離が近く、窮屈さを感じることもしばしば。これはデメリットの一つです。
加えて分譲地の場合、全世帯これから住み始める人なので、仲良くなりやすい反面、どんな人が住むのかわからず未知数な部分があります。
あらかじめどんな人が住んでいるのか、分譲地ではわからないので、その点がマイナスです。
ここまで、新規分譲地で一戸建てを購入するメリットとデメリットについて見てきました。
土地を決める際は多角的に考えて、後悔が残らないように慎重に進めてきましょう。